札幌のインプラント名医がズラリ!お役立ちサイト
【選定基準】当サイト内に掲載されている札幌市にあるクリニックから、国内外インプラント学会の指導医資格を保有しており、公式サイト上でインプラント治療についての情報が掲載されている4院。
当サイトでは、国内外インプラント学会の指導医資格を持っている医師を名医と定義。札幌市では7名の医師が該当します(2021年10月調査時点)。
※日本口腔インプラント学会 指導医:5名、ICOI(国際口腔インプラント学会)指導医:1名、国際審美学会OAM先進インプラント指導医:1名
当サイトにおける名医表記はあくまで、当サイトが定めた定義に該当した医院・医師に対するサイト上での呼称であり、各医師の実力を優位づけするものではありません。
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日本人が歯を失う原因で最も多いのが「歯周病」と言われています。歯周病は自然歯だけがなると思われがちですが、インプラントも歯周病になるのです。そのため、インプラントにしたからといって安心してはいけません。インプラント治療後に起こりうるリスクとして、「インプラント周囲炎」という病気があります。
ここでは、インプラント周囲炎の原因や予防策について紹介しているので、ぜひチェックしてください。
参照元:『歯の喪失の原因 | e-ヘルスネット(厚生労働省)』(https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/teeth/h-04-002.html)
インプラント周囲炎とは、インプラントが歯周病にかかった状態のことです。一般的な歯周病と違うように感じるかもしれませんが、歯かインプラントの違いだけで、歯周病と特に変わりはありません。インプラント周囲炎は進行状態によって2種類に分けられます。インプラントとその周りの粘膜に炎症を起こす状態を「インプラント周囲粘膜炎」と言い、さらに進行して顎の骨にまで炎症が広がった状態が「インプラント周囲炎」です。
インプラント周囲炎は歯周病と症状が同じなので、初期段階では自覚症状がありません。はじめにあらわれる症状は、インプラント周囲の歯茎が腫れたり、出血したりといったものから始まります。インプラント周囲炎が進行していくと歯茎が炎症を起こし、状態によっては痛みが出てくることも。インプラント周りの細胞組織は単純な構造になっているので、1度細菌に感染してしまうと症状の進行が早いです。
放っておいても自然に治ることはないので、適切な処置を受けることが大切です。炎症がひどい場合は、インプラントを摘出する必要があったり、急に抜け落ちたりすることもあるので、放置せず早めに治療を受けてください。
インプラント周囲炎の主な原因は、毎日のケア不足や定期的なメンテナンスを受けていないことによるプラーク(歯垢)の蓄積によるもの。口腔内にプラークが繁殖することで歯周病原細菌が増え、インプラントを支える顎の骨に感染して炎症を引き起こすのです。そのほかの原因として、適切な噛み合わせの調整を受けていないことや喫煙があげられます。
インプラント周囲炎に感染していても、初期段階では自覚症状がないので自分で気付くことは困難です。そのため、インプラント周囲炎に感染しているかどうか確認するには、検査を受ける必要があります。検査をした結果インプラントに問題がなければ、医師によるクリーニングと洗浄を行ない、次の定期健診までセルフケアを継続します。ここでインプラント周囲炎に感染していた場合は、進行具合によって適切な処置が必要になります。
まず症状が軽い場合はインプラントのクリーニングと洗浄を行ない、歯周病の進行を防ぐための抗生物質やうがい薬を処方して治療します。つぎに症状が中等度から重度の場合だと、クリーニングと洗浄に加え、インプラント周りに抗生物質の薬を直接注入。また抗生物質とうがい薬も処方し、インプラントを正常にもどします。歯の根を支える歯槽骨への細菌の浸食が大きいと、外科治療を施す必要が出てくるケースも。外科治療によってインプラントを残せれば問題ありませんが、最悪の場合は摘出治療を行わなくてはなりません。
インプラント周囲炎の治療は対策や予防がメインとなり、具体的な解決方法はあまり存在していないのが実情です。つまり、インプラント周囲炎はできる限り予防していくのが最善策なのです。
インプラント周囲炎の主な原因はプラーク中の細菌で、丁寧なブラッシングをすることで除去できます。プラークをキレイに落とすには「口腔内の状態に適した磨き方」と、「適切なブラッシング道具選び」が重要。インプラント治療によって1人ひとりの口腔内の状態は異なります。歯並びが変化し、今まで通りのブラッシングでは逆に悪化させてしまうおそれも。インプラント治療後は歯科医師や歯科衛生士からブラッシングの指導を受けましょう。適切なブラッシングを毎日行うことで、口腔内を清潔に保つことができます。
プラークの形成は飲食の回数によって比例します。決まった時間に食事をせずに間食していると、プラークが増えやすくなり、インプラント周囲炎を引き起こす可能性が高くなるのです。仕事や家事などをしながら間食することが多い方は、生活習慣を見直しましょう。
食べ物をよく噛むことで唾液の分泌量が増加。唾液が多くなることで歯や歯茎に食べ物のカスが残りにくくなり、プラークの増殖を防げます。柔らかい食べ物だと噛む回数を増やすのが難しいので、野菜類や海藻類といった噛む回数が自然と増える食品を取り入れるようにしましょう。
インプラント周囲炎や歯周病を引き起こす原因の1つとして喫煙があげられます。たばこに含まれているニコチンや一酸化炭素が血管収縮や血流阻害などを引き起こし、インプラント周囲炎の発症リスクを高めるのです。禁煙が難しい方は、1度禁煙外来の受診を検討するか、歯科医院で相談してみましょう。歯科医院によっては禁煙補助剤を処方してくれるところもあるようです。
定期検診を受けることで、プラークの量や、インプラントやほかの歯の噛み合わせの状態を確認できます。レントゲン写真で顎の骨の確認もでき、状態に応じて調整や処置、ブラッシングの指導が受けられるので、インプラント周囲炎を発症するリスクを軽減できるでしょう。
歯科医師に教えてもらったブラッシング方法で磨いていても、汚れが溜まりやすい所や、歯ブラシでは汚れを落とせない部分があります。歯茎の周囲にプラークが溜まり続けると、歯垢が硬くなってできる「歯石」が形成されやすい状態に。歯石はプラークが付きやすい構造になっており、細菌が増えやすくなるのでインプラント周囲炎を引き起こす要因になります。歯石は普段の歯磨きでは落とすのが難しいため、歯科医院で専用の器具や機器を使って落としてもらうことが必要です。歯科医院で歯石やプラークをとってもらうと、掃除してもらった部分に再び汚れが付きにくくなるといったメリットがあります。定期的にプロによる歯のクリーニングを受ければ、健康的な状態を保つことができるでしょう。